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旋盤をはじめとした工作機械では、切削工具を使用して材料の加工を行います。
その工具の中でもよく用いられているのが「バイト」です。
旋盤加工をする際にはよく使用されるものなので、正しい知識を身につけておくことが大切です。
そこで今回は、旋盤加工で使用するバイトの種類について紹介します。

□旋盤加工におけるバイトとは何か

ここでは旋盤加工における「バイト」とは何かについて紹介していきたいと思います。
先ほども簡単に紹介しましたが、バイトとは旋盤加工で使われる切削工具のことを指します。
旋盤バイトと呼ばれることもあるでしょう。

バイトがあるおかげで、材料を削りとって部品を形づくることができます。
また、バイトは2つの部分からなる工具です。
1つ目は旋盤に取り付けるための「シャンク」と呼ばれる部分で、2つ目は加工を施すための「チップ」と呼ばれる部分です。

両者の中で特に大切なのがチップと呼ばれる刃部です。
チップが材料よりも柔らかい素材だと、材料を削ることができません。
バイトに使われる主な素材は以下の3つです。

・超速度工具鋼
・超合金
・セラミックス

素材に関しては他にも様々な種類が存在するので、適切に使い分ける必要があります。

□バイトは構造によって3種類に分けられる

ここからはバイトの構造についてより詳しく紹介していきたいと思います。
先ほど紹介したようにバイトにはシャンクと呼ばれる部分と、チップと呼ばれる部分が存在します。
より詳しく構造について見ていきましょう。

・スローアウェイバイト
こちらはチップが使い捨てできるタイプのものです。
刃先が使えなくなれば、必要に応じて交換していきます。
NC旋盤の場合は、ほとんどがこちらのバイトを使用していることでしょう。
このバイトに使用されるチップの素材としては、超硬合金やサーメット、ダイヤモンドなどが挙げられます。

こちらのバイトのメリットは、刃先を研ぐための時間が必要ないことが挙げられます。
チップをホルダーにクランプするだけで使用できます。
デメリットとしては、重切削には適していないことやチップの値段が高いことが挙げられます。
細かい作業をしたい場合や仕上げをする場合に役立つでしょう。

・ロウ付けバイト
こちらはシャンクにチップをロウ付けしたタイプのものです。
付け刃バイトと呼ばれることもあります。

こちらのバイトのメリットは、切削量の多い作業でもピッチングしにくいことです。
そのため、粗加工をする際に役立ちます。
また、ピッチングの後にグラインダーで研ぐことで、ロウがなくなるまでは使用できるという点でコストパフォーマンスも高いです。
デメリットとしては、研ぐ手間がかかることや研いだ時の状態によって切削面に影響が出ることでしょう。

・ソリッドバイト
こちらのタイプは、高速度工具鋼や超硬合金から削り出すことによって作られたもので、シャンクとチップが一体化しています。
刃先が摩耗しても研ぐことで再度使用可能です。
ムクバイトや完成バイトと呼ばれることもあります。

このタイプは他の種類のバイトに比べて剛性が高いという特徴があります。
また、刃物台を傾けることで右片刃や左片刃バイトの用途にも対応できる便利な刃形状をしています。
刃先を自由に整形できるというメリットがあるのですが、相応の技術と経験が求められます。

□旋盤バイトの種類について紹介

旋盤用のバイトは、加工方法によって形状が異なります。
そのため、用途に合わせて工具を選定する必要があります。
最後にバイトそのものの種類について紹介します。

・片刃バイト
こちらは切刃がシャンクと並行になっているタイプのものです。
丸い筒状の素材に対して、外径研削をしたり、端面加工をしたりする際に使用されることが多いです。

・剣バイト
こちらは刃先が剣のような形をしているのが特徴的です。
剣バイトの中にもいくつかの種類があり、刃先が左右対称の真剣バイト、刃先に丸みがある先丸剣バイト、刃先が左右非対称の斜剣バイトなどが存在します。
外形研削や端面加工で使われることが多いです。

・突切りバイト
こちらは円筒形の素材の外周に溝を入れたり、切断したりする際に使用されるものです。

・ねじ切りバイト
こちらは名前の通り、ねじ切りに使用される旋削バイトです。
雄ねじ専用のものと雌ねじ専用のものが分かれているため、形状や用途を十分に確認する必要があります。
バイトの負荷を低減するために、シャンクがR状になっているヘールタイプが採用されることが多いです。

・センタードリル
こちらは素材にセンター穴を開ける際に使用されるものです。
外径加工をする際の「びびり」を抑えるためにセンター穴を開けます。

・中ぐりバイト
円筒形の内径や奥端面を加工する際に使用されるバイトです。
こちらはボーリングバーと呼ばれることもあります。

□まとめ

今回は、旋盤加工で使用するバイトの種類について紹介しました。
バイトは構造や形状によって様々な種類があることを理解していただけたかと思います。
それぞれの特徴を紹介したので、バイトを選定する際の参考にしていただければ幸いです。

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