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平面研削盤の導入を検討している方の中で加工時に失敗しないかが不安な方はいらっしゃるでしょうか。
初めての機械を導入する場合は、注意点や安全に加工する方法を知っておきたいですよね。
そこで今回は、平面研削盤を使用する方へ加工時の注意点を紹介します。

□平面研削とは

まずは平面研削がどのようなものかについて知っておいた方が良いでしょう。
ここでは平面研削とは何か、平面研磨との違いについて紹介します。

平面研削は名前の通り、回転砥石を使用して素材を削って平面上に研ぐ加工です。
平面研削について知るためには、平面研磨との違い、平面研削に使う機械、平面研削の目的について押さえておくことが大切です。

・平面研磨との違い
研削は物理的に削り取る方法で、平面度や平行精度を高めます。
一方で研磨は形状を変えることなく、面粗さを高め、表面を滑らかにします。
それぞれの違いについてはしっかりと理解しておいてくださいね。

・平面研削に使用する機械
平面研削に使用する機械のことを平面研削盤と言います。
これは皆さんもご存知ですよね。
加工したい素材を前後左右、上下に移動させることによって砥石に近づけて研削をします。
砥石の当て方によってさまざまな研削ができます。

・平面研削の目的
平面研削というのは、寸法制度や面粗さを求められる平面の研削に向いています。
回転している砥石によって素材を平面上に研ぐため、素材は高い面粗さを実現できます。
また、磨く加工方法ではないので寸法精度にも定評があります。

□平面研削の注意点を紹介

平面研削盤を使用した加工というのは非常に便利です。
しかし、工作機械を使用する際には確実に注意点を押さえておくことが大切です。
ここでは2種類の注意点を紹介するので、ぜひ覚えていってくださいね。

1つ目は、加工時間が長くなることです。
研削加工は非常に高精度の加工ができることを紹介しました。
高精度な加工ができる一方で、加工には非常に時間がかかります。
切削後の仕上げ加工として研削を取り入れるといったような工夫が求められます。
どの機械も万能なマシンではないので、適材適所ということですね。

2つ目は、砥石の形状を整える必要があることです。
砥石はいつまでも同じものを使えるわけではありません。
長く使い続ければ続けるほど、砥石そのものの形状が変化します。
砥石を調整する作業が必要です。
具体的には、崩れを直すツルーイングや切れ味を回復させるドレッシングという作業を行います。

□安全に研削を行うためのポイントを紹介

安全に平面研削を行うためにはポイントを押さえる必要があります。
以下では、加工時にすべきポイントとやってはいけないポイントを紹介します。
加工前に確認するようにしてくださいね。

加工時にすべきポイント
・研削砥石は、「ころがさない、落とさない、ぶつけない」の三原則を守る
・研削砥石に安全使用期限が記載されている場合は遵守する
・セッティング前に、砥石のひびや割れ、欠けなどがないかを外観検査と打音検査をする
・砥石の最高使用周速度や寸法などが機械に適しているかを確認する
・研削砥石についているラベルを使用する
・バランスウエイトでバランスをとる
・研削砥石とワークレストの隙間は3ミリメートル以下で、研削砥石と調整片のすきまは3〜10ミリメートル以内に調整すること。
・セッティング後の砥石軸の長さは、13ミリメートルを標準として使用する
・作業開始前に1分間以上、砥石を取り替えたときは3分間以上の試運転をする
・作業中は保護メガネや防じんマスクなどを着用する
・火花の飛散を防止する
・呼吸器疾患を防止するために、粉じんの発散防止と十分な換気をする

次は、やってはいけないポイントです。
・落としたり、ぶつけたりした砥石は使用しない
・検査で異常があった砥石は使用しない
・砥石の穴径が機械に合わない場合、無理に使用しない
・砥石に記載の最高使用周速度をこえて使用しない
・砥石をフランジへセッティングする場合は、ナットを締め過ぎない
・砥石カバー取り付け前に砥石を回転させない
・素材を無理に研削砥石に押しつけない
・回転中の砥石には直接触れない
・試運転時には、研削砥石の回転方向の前には立たない
・引火や爆発の恐れがある場所では作業をしない
・火花の飛ぶ範囲内に立ち入らない
・全教育を受けていない人が砥石の取り替えや試運転をしない

以上がすべきポイントとやってはいけないポイントでした。
かなりたくさんの項目がありますが、これ以外にも大切なポイントは存在します。
加工をする前に平面研削盤の取扱説明書を熟読するようにしましょう。

□まとめ

今回は、平面研削盤を使用する方へ加工時の注意点を紹介しました。
平面研削の特徴を十分に理解していただけたでしょうか。
加工時間がかかるのと砥石を整える必要があるという点は押さえておきましょう。
最後はポイントをずらっと紹介したので、加工をする際にぜひチェックしてみてくださいね。

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